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自分用備忘録的要素強目

コインロッカーベイビーズ2016、2018

『コインロッカーベイビーズ』
2016
東京 TBS赤坂ACTシアター (いつ行ったっけな)
大阪 オリックス劇場
7/3 12:00 17:00
2018
東京 TBS赤坂ACTシアター
7/24 13:30 18:30
大阪 豊中市立文化芸術センター
8/11 13:00 18:00
8/12 11:00 16:00
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別にこれといって嫌いな訳ではないけれど特に興味がある訳でもなくて、嵐より若い世代のグループは顔と名前とグループ名が全く一致しない…ていう程度にジャニーズに縁遠い私が『ま、まさかジャニーズ主演の舞台を観に行く時が来ようとは…』て思ってた2016年当時。なんか『ジャニーズ主演=大きい舞台』ていうイメージがあったので、梅棒のメンバーがそういう舞台に出るっていうのが意外だった。2年前は特に。
勝手が分からず(天下のジャニーズ主演だからチケット瞬殺なのかなー大丈夫かなー取れるのかなー…)と戦々恐々だったけどそこは全然大丈夫だった。いやー何事も体験してみないと分からないものですね。
ジャニーズ主演てのとチケット代の高さに恐れ慄きつつチケットを確保。
そしてとりあえず今までなんとなくタイトルしか知らなかった原作の『コインロッカーベイビーズ』を読む。
(…えっ…これ舞台化するの…?ジャニーズ主演で…?えっ大丈夫…??)
2年前を思い出しながら書いてるので色々曖昧なのだけど、とりあえず私この時一回しか原作読んでないんだよな。そして内容を理解できてないんだよな。…なんか物凄く混沌とした気持ちになる物語だなーという薄らぼんやりとした感想しかなくて、勢いで最後まで読み終わった直後、耳元で蚊が飛んでて、読後感と相俟って物凄く苛々した事を思い出す。原作読みながら梅さん拓矢さんは何の役になるんだろうなーとか考えてたけどほとんど当たらなかった気が…。
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感想。まず、とりあえず、衣装が衝撃。
ゲネの映像だか初日公演の映像だかがニュースで流れて、それをツイッターで見たのが初見だったと思うのですが 私は基本的にネタバレ気にしないマンなので、その映像観てみたら まー衣装がね。

お、オムツ…!?

あ、網タイツ…!?

梅さん拓矢さん含むアンサンブルの方々の衣装が、オムツ(汚しあり)。網タイツ。網タイツていうか網ニーソ。白い編み上げブーツ。首によだれかけ。上半身はタイツと同じような網の肌着的なものを素肌に着用。網なので女性は黒いブラ的な物着用ですが男性は胸とかお腹とかは透けております。普段なかなか観られない部分が網越しに露わになっております。
お、おいおいおい。なんて素敵な衣装を着てるんだおいおい。
そんな衣装で踊ってる所をお茶の間に流して大丈夫なのかおいおい。
OPのダンスシーンの立ち位置が主演の2人の真ん中の少し後ろに拓矢さんがいて、つまりセンターに拓矢さん、両側に主演の2人。センターに拓矢さん。拓矢さんがセンター。(大事な事なのでry)すごいですねかっこいいですね衣装そんなだけどかっこいいってすごいよねかっこいいですね。
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原作読んだイメージが『雑多で混沌としててひたすら暑苦しい』ていう物だったので舞台セットも雑多で混沌とした物になるのかなーと勝手に想像していたけど、実際は『コインロッカー』を彷彿させる、整然とした無機質さを感じるセットだったのでちょっと意外だった。(劇中、海やら遊園地やら街中やらスラム街やら色んな場面をそのセットで表現しないといけないのである程度シンプルにしないといけないのは分かるけども…。)
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ストーリーに関しては正直よく分かりません←
原作読んでもよく分からなかったし、舞台を観てもやっぱりよく分からない…。コインロッカーに棄てられた2人の子供が大人になっても幸せになれなかった話…?キクが狂う理由もよく分からないしハシのやってる事は只のテロなのでは?としか思えない。アネモネはかわいいけどやっぱり只のテロリストやん…。うーん。キクハシアネモネ VS 彼ら以外 の図だとすると圧倒的に『彼ら以外』に肩入れして観てしまうのでキクハシアネモネの気持ちに寄り添えない。
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X-QUEST 『四天王 〜エレメンタルフィクサー〜』③

四天王③
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今回の公演は、エクスクエスト劇団員の塩崎こうせいさんの退団公演というのもあってなのか、今までのエクスクエストの公演で使われていた衣装や音楽(台詞もなのかな?)が所々に使われていたそう。
エクスクエスト初見マンの私には何がそれなのか全く分からないので知ってる人にとってはめっちゃ楽しいだろうなーと想像しながらの観劇だったけど多分『分かる人はちょっとだけニヤニヤできる』位のさりげなさで使われていて、それ位のさりげなさで過去公演の物を使ってくれると観ていても気にならないので初見マンも置いてけぼりにならなくて良いなーと思う。
(いかにも『お約束事』的にこれ見よがしに出されて自分以外の皆んな笑ってたりすると一気に疎外感を感じてしまったりするので)
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今回の公演観るまでエクスクエストも塩崎さんの事もよく知らない初見マンだった私ですが、それでも今回の公演の中での三蔵法師孫悟空のやり取り、旅立つ弟子を送り出す、背中を押す師の言葉。感謝を伝える弟子の言葉。それは、劇の中の2人の物語でもあり、劇の外の2人の物語でもあり。ほんとにこの公演は、この劇団を共に作ってきた支えてきた仲間の門出を最大限に祝う為の物なのだなぁと改めて感じて、なんていうか、託した台詞の文字数以上に愛が溢れ出てて、普段は感動させる系に感動するのわりと苦手な私ですがいやぁー流石にぐっと来てしまった。初見マンなのに。
そして千秋楽のカーテンコールで言葉にならない代わりに便利棒(殺陣で使う剣にも槍にも弓にもなる便利な棒)を舞台にバチーーーーンと叩きつけて去っていった塩崎さんは潔さが過ぎててまじ最高でしたね。
知らんけど!!(CV:アラジン)
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誰かの退団公演、て初めてだった気がするーと思ったけど、いや違う、梅棒のクロスジンジャーハリケーンはひろみさんがラストだったから退団公演みたいな感じで千秋楽で胴上げされてたわそうだそうだそうだったーと思ったけど
ひろみさん、公演後もなんやかんやでしばらく東京にいたしその後も色んなところ(ツイキャスとかイベントとか)でちょいちょいお姿拝見するしであんまり『退 団 公 演 !』て感じはしなかったな笑
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乙女な振る舞いが素敵だったキジさんはダンスシーンと殺陣のシーンではまた雰囲気が変わり、まー格好よろしくていらっしゃいまして。流石の魅せ所。
ダンスシーンは何箇所かあったけれどそれぞれ雰囲気が違うダンスで観てて楽しかったー。
OP(四天王のうた)はちょっとアイドルぽい振付…(だった気がする)ダンス入る前に何故か上手のライトに触ろうとして『あっつ』と手を引っ込めるキジさんなんなのかわいいよ。それやってたの1日だけじゃなかったけどなんなの忘れちゃうの?鳥だから1日経つと忘れちゃうの?かわいいな? 初見の回、前の方出てきて胸でヒット打つ所の音ハメがバチンと決まってて『Fooooo!流石ー!キジさんかっこいー!٩( 'ω' )و』と思ったのと後ろ向いてポーズキメる所とかがセクシーでかわいかったな、てのとなんかちょっと井森ダンスぽい…と思った記憶のOP。
あとは大人男子ダンス。(あれっここの部分、劇中のどんな流れでどんなシーンと繋がるのか全く覚えてない!)とりあえずなんかステップ多目ですごくかっこよくてかつキジさんは役柄故の若干のしなと踊ってる最中の目線がエレガントで見惚れる。
空チームダンスは伸びやかで爽やかで、拓矢さんの振付だ!と思いながら観てたら確かに拓矢さんぽいていうか梅棒ぽいていうか観てて安心する感じがある笑
あとは、なんだ。遺伝子ダンス。ジェンカ。かわいい。てんてんてんっと両足で跳ぶのとかすごくかわいい。ちょっとアルゴリズム体操ぽい。チーム毎に連なってるのかわいいね、って後から写真見て思ったけど観劇中は諸事情によりキジにしかピントが合ってなくてそのかわいさに全く気付けてなかったのでこうやって後から写真を見返す事が出来るのはありがたいねーエクスクエストさんありがとうございます。(何の話)
般若心経ダンス…うっよく覚えてない…あの、便利棒持って十字切るやつ…は、棒を持つキジさんの指先がぴんとしてて好きです。
寝て起き上がるやつ。あれ何ダンスて言うのかツイッター調べても分からない!寝て起き上がるやつとしか言えない。観た人には通じるから良いか。寝て起き上がるやつ。音楽がかっこいい。両手の指先をぐねぐね動かす所(伝われ)1人だけ明らかにキレが違うキジさん。ダンスシーンではないけど四天王以外がブラック幻魔に操られて闘うシーンも1人明らかにえげつない動きをしているキジ△。
いやーDVDたくさん映ってると良いな。
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キジさんは殺陣をするシーンは全体的に若干少なめだった気が……乙女なので。そりゃもう。乙女なので(`・ω・´)
ブラック幻魔に対してチームごとに攻撃していく時、上手上段にいたキジさん『みんな!みんな頑張って!ファイトよ!…あたしも一緒に行った方が良い?良い?ほんとに?行くべき?ほんとに?』(←台詞は想像)みたいな感じでおっかなびっくりでブラック幻魔を攻撃しようとした所であっさり返り討ち、ていうか巻き添え?で負傷してすぐさま『いたーい!!😣』とティンカーベルの所へ泣きつく乙女っぷり最高にかわいいですありがとうございます。
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上手上段、ティンカーベルとキジさんがはじめましてな雰囲気出してるのもかわいいしその後おしゃべりして仲良くなってる雰囲気なのもかわいいし戦い始まってあわあわする2人もかわいいし負傷したキジさんをティンクが労ったり労らなかったりする気まぐれさもかわいい。みどり色乙女チームかわいい。
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キジさんが便利棒持つのは確か、般若心経ダンスの途中…?
ブラック幻魔に弓を放った後の手の形が素敵だし直後の台詞の『撃破☆』がかわいい。(なんだろう。キジさんの語尾には☆が見える) 便利棒の構え方がなんていうかバイオリンぽいていうかビリヤードぽいていうか、なんていう持ち方なのか分からないけどとりあえず普通に構えるよりも優雅で乙女らしさが増す構え方なのでこういう所もキャラが立ってるなーとにやにやできるポイントですね素晴らしいですね。チーム桃太郎 VS ブラック幻魔で立ち回りした後、拍子木のチョンッて音に合わせてポーズ決める所、キジさんが音に合わせて顎をくっと上に上げる角度と目線、あと身体のラインがめちゃくちゃ綺麗でシーンとしてはほんの一瞬なんだけどすごいテンションが上がる瞬間だった…!

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カーテンコールでもキジはキジ。最後のスクリーンに名前が出てひとりひとり挨拶する所では前の人から受け取った何かをふわっと空中に差し出す仕草(伝われ)と、次に出てくるアラジンに拍手しながらの去り際まで。ステージに並んで全員でお辞儀をする時は両手を胸に当ててお辞儀。2度目のカーテンコールでは客席に向かって手を振りながらの登場(普段の拓矢さんだとほぼやらない)。最後までキジだった。最後までキュートで優雅で素敵でしたー楽しかったーキジかわいかったーーーーーーー。

 

 

 

X-QUEST 『四天王 〜エレメンタルフィクサー〜』②

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四天王。
ピーターパン、桃太郎、アラジン、孫悟空
四大元素
塩基配列
ドラゴンボール
ラプンツェル
大怪鳥キジラ。
はじけるおいしさドンパッチ☆
ねぇわかる?わかんない?ねぇ、わかんない??

(キジさん、ごめんなさいわかんなかったですごめんなさい。
あとゴムパッチンもわかんなかったですごめんなさい。
『ゴムパッチン☆』の後で右手ぷらぷら振ってた/ゴムが当たった、て事なのか?/キジさんはかわいかったです。)
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登場キャラクターが多くて、場面がすぱすぱと切り替わって、台詞が多くて、言葉遊びが多くて、小ネタが多くて、分かる人には分かる。分からない人には、分からない。
そしてホンの内容どうこう関係なく殺陣が凄い。とにかく凄い。

( …なんで誰も死なないんだろう…?ಠ_ಠ )

1ヶ月前に観た別の舞台では「何故死んでしまうのか!」と散々嘆いていた私ですが、今回は真逆の事を言っています。あらあら。だってこんなに ぐさぐさ ずばずば 斬られてるのに、誰も死なない…だと…!?そんな事があっていいのか…!?(ひとり死にましたが生き返りました)
あとこの運動量で、マチソワ。5日間で7公演。
…舞台上でリアルに死人が出ない事が普通に凄い。そういう意味でも何故死なずに済んでいるんだ。人間って凄い。流石フィジカル演劇集団エクスクエスト。と、その客演の皆様。
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初見、前半の台詞による膨大な情報量を脳内で噛み砕いて整理するのに疲れ始めた頃に怒涛の殺陣シーンが始まるのでうわーってなって最終的には『細かい事は…まぁいいか…』となり、2度目からはもう『細かい所を考えた所で理解できる筈もないからそれよりもただ全てを受け入れて目の前の出来事を観ていた方がこれは圧倒的に楽しい』という方向へシフトチェンジ。
うん、楽しい。
そしてキジがとてもかわいい。
キジが、とても、かわいい。(大事な事なので何度でも言う)
きらきらなメイクもふわふわな衣裳もかわいい。
足元は黄色いタイツに赤いスニーカーでかわいい。
冒頭のしゃなりと背筋伸びた歩き方が完全に美人。
桃太郎の肩に手置く所とか空中に差し出す手の表情が美人。
本から零れ落ちて床に散らばった文字を掬いとろうとしている所はピカイチ!でじゃんけんに敗けて甲子園の土を集める権田原を思い出してしまいながらも、何年か越しでやっと観られた推しの女装ににやけを隠せない私。
やっぱ似合うし上手いなぁ拓矢さん。うぅぅ最強にかわいい。
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アラジンの『(なんとかなります!!)……知らんけど!!』が汎用性高すぎてついつい言っちゃう。知らんけど!!
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生きとし生けるものチーム、桃太郎。プラス猪八戒
キジさん、いかにも雰囲気ありそげに優雅に空から舞い降りてきたかと思いきや『…どうもー!キジでーす☆』(突如として弾けるかわいさ)(千秋楽は『どうもー!キっジでーっす!☆』と更にかわいさ弾けてましたかわいい)
鬼ヶ島での戦いでいかに自分が活躍したかを語るキジ。桃太郎から『お前最後までそのテンションで行くの?』と言われ『わかんないー☆』と答えるキジ。『西へ連れて行って』と言われ『合点承知のひとっ飛びよ☆ぴーひょろろ〜』とひとりで優雅に飛び去って帰ってこなかったキジ。ブラック幻魔の『女達、私の盾となれ!』で女達と一緒になって操られて自分でも『んんんんんん!?』て顔で盾になるキジ。ティンカーベルに傷を癒してもらうキジ。たまに癒してもらえずにほっとかれるキジ。空中殺法のポーズが完全に『月に代わってお仕置きよ!』なキジ。尚、踊ると超かっこいいキジ。OPのダンス入る前、なんでわざわざライト触って『あっつ』てやってるのキジ。
私今何回キジって書いたんだろう。それすらもはや曖昧な記事。月に代わっておしおきじ。(そんな台詞は無い)
はーどのシーン取っても最高にかわいい。キジが。
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大人になり過ぎてしまったピーターパン。
空の飛び方を忘れてしまったピーターパン。
彼が自分の原典の原点へ立ち返り、飛び方を思い出したシーンで踊る部分が拓矢さん振付。踊るのはピーターパンとキジや空飛ぶ絨毯やティンカーベル、その他数名、通称『空チーム』。
音楽が爽やかで、とても良いシーンでした。
伸び伸びと縦横無尽に飛び回るキジさんが楽しそうでした。
(映画のネバーエンディングストーリーのラストでバスチアンがファルコンに乗って空飛んでるシーン思い出した)
皆んなで隊列組んで空を飛びながらそれぞれ台詞喋る所があるんだけどセンター後方で飛んでるキジが『ぴーひょろー!』て合いの手入れてくるのが気になって仕方なくて台詞を覚えられない。都合4回『ぴーひょろー!』て鳴くんだけど4回目の『ぴーひょろー!』が特別力入ってて『ぴぃーひょろぉーーー!!』て感じでとても良き。何故鳴いているのかは分からないけどとても良き。ぴーひょろー!
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letter2017、letter2018 ④


その他の感想つらつらとだらだらと。
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OP。2017。
客入れBGMミスチルばっかりだったのにまさかのワンオク!?
ラーメン屋みたいな人出てきた!これはラーメン屋にしか見えない!ダンス超かっこいい!でもラーメン屋!湯切りだ!勝英さん湯切りしてる!利雄はチャーシューを乗せた!やっぱりラーメン屋だ!
OP。2018。
誰の曲か分からない!(客出しの時に聞けばよかった)
今年はラーメン屋じゃなくて猫だ!猫っぽい!衣装も白い!腋毛見せサービスありがとうございます!
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…ダンスパートの感想が我ながらひどいですね。実際に観た人には伝わると信じます。
2018は全員登場のOPが一曲増え。ワンオクの完全感覚dreamer。これは。この曲はクロスジンジャーハリケーンOPを思い出してしまってアツイ。
順々に出てくる登場人物。(ダンス後早着替え大変そう) 和気藹々とした日常に迫る戦火。敬礼をして飛行機で飛び立っていく隊員達。敬礼で見送る学徒兵と譲。泣き崩れる女達だったが、無事に帰還してきた隊員達と喜び合う。
そう、このOPでは無事に帰ってくるんですよね…こうありたかった未来、て感じで切ない。(いやいやいやいやいやいや本編も帰還したらよかったのでは!?という内心を抑えつつ)
本編ではキクに厳しい態度を取っていた勝英さんがこのOPの時には優しげな笑顔をキクに向けているのが幸せそうで良き。泣き崩れてしまったキクに『行ってきます』と告げる所が胸が痛い。

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学を止めにくる勝英の速さが凄い。

2018では上手側の客席通路を走り抜けていくのだけど目で追いきれない位に速い。通路横の席に座っているともはや一陣の風が吹き抜けたかな!?と思う程に速い。

(男なら、やってやれ!のオグリも速かったなーと思い出す…)

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勝英とキクの別れのシーン。
『私も一緒に連れて行ってください』と懇願するキクに対して『では明日同じ時間に迎えに来るから待っていてくれ』と果たせない約束をする勝英。切ないシーン。例え内心で(キク、勝英の脚を折れ!止めろ!早く!)と思いながら観ていてもとても切なくて良いシーンです(説得力…)。
2017のこのシーンのキクは勝英の前に現れた時から少しふわふわしてて思い詰め過ぎてちょっと精神的に危うそうな雰囲気で、勝英の嘘を信じてにっこりと微笑んでいたのが印象的。
2018のキクは少し芯の強さが増したような感じ。真っ直ぐに自分を見つめる眼差しに対する2018の勝英は、上手く 嘘が つけない。震える掌返しの言葉と、無理やりの笑顔は引きつっている。そりゃ、あーた、気付くよ。一生一緒にいようと誓った恋人同士だもの。自分を守る為に嘘をついている事くらい。『ではまた明日』と背を向けたその後ろ姿が今生の別れだという事くらい。
切ない。切ないよ。こんな切ない別れは許されない…
だから!やっぱり!勝英の!脚を!折るしか!ないんだよ!
背を向けた勝英を背後から奇襲攻撃。意識を失う勝英。目を覚ましたらそこは戦後73年経った未来だった…………駄目だ!これじゃキクと離れ離れだ!意味ない!!
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特攻前夜の酒盛りシーン。
下手の方で兄さんとお揃いのハチマキを作ったと嬉しそうに話してる弟・利雄と兄・勝英の谷山兄弟かなり微笑ましい。
今夜は無礼講だ!と皆んなで乾杯、学徒兵2人と矢上の3人がふざけて飛行機の真似をしてぶつかってきた所為で酒をこぼす勝英。怒った様子で無言で立ち上がる。やべぇーと神妙に整列する3人。ゆっくりと歩み寄る勝英、3人に対して声を荒げると見せかけて隣で俺は関係ないですみたいな顔で油断してた譲に『…お前がやれって言ったんだろ!』首根っこ掴む!頭にげんこつ押し付ける!ぎゃーごめんなさい!みたいな流れが日替わりで。私が観た回だと譲にがつーんと言うパターンが多かったですが一回だけ譲に行くと思わせといて矢上(まじで油断してた)に詰め寄ったり、譲に言うのも『…お前だな。』と静かなテンションで追い詰めたり、と様々なパターンがありました笑。
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そんな、和気藹々と酒盛りしてた隊員達が軍歌『同期の桜』を歌いはじめるシーン。始めは笑いながら歌ってた彼らの表情が段々と勇ましく変わっていくのが彼らの決意を表しているようで、もう後戻りは出来ないのだなぁ止められないのだなぁと悲しさも感じつつやはり悔しい。なんで死ぬのや。
話飛びますけど歌い始める位で手に持ってる盃をくっと飲み干してからぴっと振り下ろして水を切る勝英の一連の動作が良き。矢上や藤本が歌ってるの見ながらちょっと偉そうに姿勢の指導とかしてるのも良き。ほんと、なんで死ぬのや。嗚呼。
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X-QUEST 『四天王 〜エレメンタルフィクサー〜』①

X-QUEST 『四天王 〜エレメンタルフィクサー〜』
新宿御苑前 シアターサンモール
9/22 14:00 19:00
9/23 14:00 19:00
9/24 15:00
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『毎公演とにかく、躍る!闘う!驚異の身体能力を誇るハイパフォーマー揃いのフィジカル演劇集団。』
(エクスクエスト公式ツイッターより)
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初エクスクエスト。
事前に公開された情報で拓矢さんの役柄が『キジ』てのでまず驚き。
桃太郎チームの、キジ。
…キジ…?
拓矢さんが、キジ…??
まさかの鳥役。飛ぶの?フライングするの??
キジが躍るの闘うの?………キジが?
…と、どんな感じなのか全く想像つかず。
そしてその後拓矢さんがブログでチラ見せしてくれたメイクが凄くてまたも驚き。す、凄い事なってる。つけま付いてる!カラコン入ってる!まぶたみどり!キラキラしてる!なんだこれ!可愛い可愛い過ぎる!!!!!超楽しみだな!!!やべぇな!!!
(個人的に、拓矢さんの女装を舞台で観たい!絶対に似合う!観たい!とずっとずっと何年も思ってたので本当に嬉しくてまじ2週間位にやにやしっぱなしでしたありがとうございました)
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そして稽古が始まると劇団のスタッフさんがツイッターやブログなどに写真やキャスト紹介をたくさんあげてくれてこれまたとても楽しい。出演者の方がご自身のアカウントであげてくれた稽古中の写真で『物語の乙女達』に混じる拓矢さんの姿を見つけた時はリアルに変な声が出ました。
乙女なの…?…キジ、乙女なの…っ…!!?
生きててよかった。生きててよかった。生きてたら、推しの乙女な女装が見られる。生きててよかった。ありがとう。世の中捨てたもんじゃないね。(拝みながら)

 

拓矢さん振付曲有り。
衣裳と役のクセが強い。
通称(?):ひとりシルクドソレイユ。

 

否が応でも高まるキジへの期待。

 

以前別の舞台の客出しでお話しさせていただいた時に『親父と不良の役しか(オファーが)来ない』と拓矢さん御本人がおっしゃってましたが、今後そこに『乙女』も加わったら最高ですね。親父か不良か乙女。なにそれつよい。観たい。
◼︎
事前の配役発表、稽古中の写真や動画、ブログでのキャスト紹介などなど、エクスクエストのスタッフさんの細やかな仕事っぷりが本当に凄いと思いました今回。劇場でのスタッフさんの対応なども本当丁寧で、グッズも定番から遊び心のある物と多種多様だしパンフレットは出来も内容も充実してるしでもブロマイドは安くて買いやすいしなんだこれまじ凄い。終演後には事前にコンビニ等で発券した分のチケット半券をピクチャーチケットに交換なんてサービスもしていたり他にも書ききれない色んな所で細やかな気が使われていて、いやー痒い所に手が届くというかファンのニーズに完璧に応えてくれる感が半端ない。
このブログを書いている今は公演が終わって1週間程経っていますがエクスクエスト公式ブログでは公演後記とツイッターでは公演の色んな場面の振り返り写真(本文に台詞が書いてあるのが内容思い出しやすくてありがたい)毎日上げまくってていやーほんとアフターケアまで万全!!脱帽!!
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公演初日、出演者の方のツイートでキジさんの姿をチラ見。
え、あ、ちょっ…か、かわいい。
ウィッグ使うかと思ってたらまさかの地毛。金髪。
か、かわいい…!
ブログでチラ見せしてくれた時よりも更に盛られたアイメイク。唇はレモンイエローみたいな綺麗な黄色でラメがキラキラ。
衣装もなんか首元とか肩の所がふわっふわしてて頭はなんかビーズのヘアバンドみたいなのしておでこからキジの羽根が生えてる。
つよそう。
かわいい。えっやだもうどうしようかわいい。

キジ、かわいい。
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letter2017、letter2018 ③

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『信念…正しいと信じる自分の考え』
信念を貫く。それが、生きるという事だ。
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とりあえず私は『彼らに生き残ってほしかった』という自分の思いを信念としてだらだら感想を垂れ流していきたい٩( 'ω' )و
信念。なんだろうね信念って。分かんないね。
正直、観劇中は『…わかったわかった!信念の話は後で詳しく聞くから!とりあえず!生きて帰って来てくれ!話はそれからだ!だから死ぬなよ馬鹿ー!』という気持ちだった。
何故だかとにかく彼らには死んでほしくなかったのです。
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譲の信念がなんであろうと、進之介の信念がなんであろうと、それをどれだけ真剣に語ってくれたとしても、彼らは飛行機に乗ってしまう。彼らの信念は彼らを生かさない。それが残念で仕方ない。
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あの時代に生きていた勝英や進之介達にとっては『特攻』という作戦で、国の為に、愛する人を守る為に、自らの命を掛けて戦う事が自分の生きる理由だったかもしれない。その為に生きていた。だから、彼らにとってはあの場面で躊躇う理由は無かったのかもしれない。
そういうものだから。そういう時代だから。それが当たり前だから。
そんな時代に生きていた彼らが、それぞれに愛する人を残して行かねばならなかったその切なさ悲しさ悔しさ無念さをこの作品では見せてくれている。自分が逝った後で産まれてくる我が子。一生一緒に居ようと誓った恋人。たった1人の家族。そんな愛する人を残して死ななければいけなかった73年前の何人もの若者達の無念を、あの舞台上で体現してくれていた事は、そんな事は百も承知だけども、だからといってあの舞台上で死んだ彼らの死を『そういう時代だから仕方ないよね。いやー泣けるわー切ないわー』とは思いたくない。
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譲に彼らの事を止めてほしかった。
彼らにとっての当たり前は、譲にとってはあり得ない事で、彼らの当たり前を真っ向から否定できるのは未来からの異分子であり主人公である譲にしかできない事なんじゃないの?
譲にしか話せない言葉で、譲にしか出来ない方法で、彼らを止めるなり説得するなりしてほしかった。わざわざタイムスリップしてきたのだから。(本人の意思ではないけど。進之介さんその辺の所の目的をはっきりしてほしかったです)
何故それをせずに勝英達と一緒に『特攻』に参加してしまうのか。信念とか言って納得してんじゃねぇよお前はそっち側に行っちゃ駄目な存在でしょうが。
残念。残念すぎる。そのまま彼ら4人が死んだ事が、残念でならない。
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そう、だから、キクも、勝英の脚を折ってでも止めてほしかった…飛び立つ飛行機から燃料を抜いてでも翼をもぎ取ってでも止めてほしかった……(流石にこれは只のイチャモンです…)
(特攻隊のwikiを斜め読みしていたら、本当に婚約者と一緒に飛行機に乗り込んで突っ込んで自爆して死んでいった女性も居たらしいという事を知り、本当に気が狂った時代だったんだなぁと改めて感じる)

 

 

 

 

 

letter2017、letter2018 ②

letter2017&2018 個人的分かんないとこメモ
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特攻隊員達の考えを聞いてそれを否定した譲。
学を止めようとした譲。
そんな譲が、自分も『特攻』という作戦に加わろうと決めた心の変化が正直、私には全く理解が出来ず…。作品においてかなり重要な部分だとは思うのだけど、ここで全く共感する事ができなかったから観終わって ಠ_ಠ こんな顔になってしまうのでしょうね。
共感はできなかったけどせめて理解はしたいと思って色々と思い出しながら考えてはいるのだけどなかなか難しい…彼の『信念』とは一体なんだったのか…ಠ_ಠ
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譲と進之介をシンクロさせる演出が多く見られたけれども。うん。譲と進之介の間にどんな関係があったのかなかったのかは色々なパターンが考えられるけれど、それが何であったにせよ、結局進之介のやりたかった事はなんだったのか…?(譲は何の為にタイムスリップしてきたのか?にも重なる)
進之介氏、あなたは自分の出撃前に勝英に向かって『お前ら兄弟は生きろ!』と言ってくれたのに、いざ勝英達が特攻へ志願して死にに行くと決めた事に対しては何のアクションもしてくれませんでしたね。残念です。とても残念です ಠ_ಠ
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最初、譲に口聞かなかったり学徒兵に嫌味言ったり弟殴ったりでめちゃくちゃ高圧的で怖そうだった勝英。譲に反論されて激昂して殴りかかろうとした所で大尉登場で止められたその後、譲と勝英が直接会話をするシーンは特にないまま物語は展開していく。粗暴に見えた勝英という男にも大事な人が居て、その人の事を思って葛藤する人間臭い部分は恋人キクとのシーンや進之介との回想シーンでちゃんと描かれるので、彼が冒頭のただ頭ごなしに自分の思想を押し付けているだけのキャラクターじゃないという事は観客にも分かっちゃいるけど…各キャラ掘り下げてたら上演時間えらい事になっちゃうから色々削らないといけないのは分かっちゃいるけど…もう少し譲と勝英、利雄と勝英の和解のきっかけみたいなシーンが観たかったなぁ。
学が譲に脱走を持ちかけようとした所に通りすがった際にはまだ学に嫌味言っていた勝英は、いざ学が脱走しようとして射殺されかけた時には物凄い速さで駆けつけて来て『学、行くな、戻ってこい!!』と手を差し伸べる。なんだ。随分キャラが違うぞ。ツンデレか?ツンデレなのか?? 冒頭の勝英のキャラだと学が死んだ事を譲が妙な事を吹き込んだせいで、とかイチャモンつけてきそうだと思ったけど別にそんな事はなかった…。皆、学の死をどう受け止めてたんだろうなぁ。
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2017ver.でのOPで手紙を読んだ利雄が叫ぶ『あいつ、まさか…譲ー!!』の意味。めちゃめちゃ意味深。明らかになにかのフラグが立った。冒頭にそれがあったので初見の時私は『恋人の曽祖父である利雄を死なせない為に、譲が身代わりになって死ぬ展開なのかな…それを後から知った利雄の叫びが冒頭のアレか。そーいう事かー泣かせるじゃないの』と勝手に思いながら観劇していたのだけど、利雄が生き残る理由は飛行機のエンジントラブルで、それも別に譲が細工したとかの描写も無いので特に関係なさそう。じゃああの叫びは…なんだったのだろう…。
このセリフ、2018ver.では無くなってたので、本当に特に意味はなかったんだなぁと、思いました ಠ_ಠ
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現代で首からかけたペンダントの謂れを訊かれた静は『私のひいおじいちゃんは、』と話し始める。最初のその喋り出しだけがひいおじいちゃんで、その後はずっと『おじいちゃん』と呼ぶ。最後の譲から静に宛てた手紙も『君のおじいさんは、』と、書かれている。
え、どっちなん。
いや、年齢的に考えるとひいおじいちゃんなんだろうし、いちいち『ひい』と付けずに略してただ『おじいちゃん』と呼んでいるだけなんだろう、とは思うけれどもなんか観ててちょっと引っかかるポイントだった…。なんで略してしまったのかな ಠ_ಠ
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ラスト、静の元に譲からの手紙が届くシーン。
2017ver.では静の叔父?の医者から。
2018ver.では静の兄から。
それぞれ『これは市川家に戦争の時代から伝わっているもので』と言いながら持ってくる。市川大尉の家に転がり込んだ譲が市川大尉の家に置いてきた手紙なので市川家にあったのは分かるけども、何でそれを当たり前のように静の身内の人間が持ってくるのか…。
静江は富子さんをお姉さん、市川大尉の事をお兄さんと呼ぶので分かりにくいけど、役名は『上田静江』で市川姓ではないので富子さんと実の姉妹で、市川大尉は義理の兄という事だよね多分。
利雄の帰還後は2人は恐らく結婚して静江は谷山家に嫁いで、その後静のお祖父さん世代、お父さん世代と経ていく訳で。ひいおばあちゃんのお姉さんの嫁いだ先、である市川家との繋がりってどれ位続いてるものなんだろうね?と考えると、譲からの手紙を静の身内の人間が実はこんなものが、と言って渡しに来る事にとても違和感 ಠ_ಠ